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ポーズマニアックスの効能

 ポーズマニアックスの利用を始めて約4ヶ月。
 絵を描く上で、かなり良い刺激を受けています。
 30秒ドローイングの効能については、色々と耳にしますが、毎日やっていると、珍しい効果もあることに気づきます。
 きわめて短時間の作業を繰り返すため、作業というものに対する自分の考え方に歪みがあると、それが浮き彫りになってくる、という効果があるように思えます。

 30秒で人型の形状を描く事は、それ自体難しいことではありません。
 例えば、描きたい人型を丸暗記した状態ならば、ゆっくりと描いても、10秒で描けてしまいます。
 私が30秒ドローイングをやる時は、10秒間じっくりと観察し、10秒間で描き、5秒で再度確認し、残り5秒で仕上げる、という段取りで描きます。
 この方法で、時間内に描きあげる事ができます。
 しかし、時には、上手くいかない時がよくあります。

 失敗した時の大半は、『慣れ』で描こうとしたことが原因です。
 毎日描いていると、以前に何度も描いたのと似たポーズが出てきます。
 そんな時は、チラと見ただけで、すぐに描き始め、上手に描く事ができます。
 これは、私にとって落とし穴でした。

 描く作業時間を、30秒近く持てるため、丁寧に細かく描いてしまいます。
 完成度の高い絵が描けたので、気分が良いです。
 これが数度続くと、成功体験の心地よさに飲まれ、無意識のうちに、観察をあまりせずに描き始める癖がつきます。

 すると、見慣れないポーズが出てきた時、緊張して観察しようと思っても、どこか自分の力を過信し、すぐに描き始めるという行動をとったりします。
よく見ていないので、何をどう描くべきか分からなくなり、モチーフを見直します。
 この時、すでに気持ちが焦りはじめています。
 見る作業と描く作業をコマ切れに繰り返し、時間経過に気づかなくなったり。また、妙に細かく描く癖がついているので、短い作業時間では描き終えられないような、大きな作業量を必要とする絵を描こうとしたりします。
 結果、部位別の描き込みのムラがでたり、未完成のまま終了することになります。

 このケースについての、具体的な解決方法として、ストップウォッチでも目の前に置いて、観察時間と作業時間を固定しようか、と考えた事があります。
 でも、それはせず、体感だけで続けることにしました。
 小さな作業で、小さな失敗を発生させ、注意力を刺激した方が良いと思ったからです。

 例えば、作業時間が数時間掛かる絵を描く時など、最初の形取り作業をなめて適当にやると、後で修正作業で苦しむことになります。
 絵を描くにあたり、最大の失敗要因は自分の油断・手抜きだったという場合がよくあります。ていうか、そればっかりです。

 大きな失敗をしない為に、ポーマニで小成功と小失敗を交互に経験し、肥大しがちな自我を、できるだけ潰しておこうと思うのですが、潰しきれなくて困ってます(ぉ。
by inaba_rabbit | 2007-06-21 23:31 | 絵の練習


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